【書評】一流の人に学ぶ 自分の磨き方
あなたが該当する一流な要素はありますか?
・一流の人は自分を大いに尊敬している
・一流の人は努力を怠らない
・一流の人は絶えずスキルを高める
・一流の人は常識を疑う
・一流の人は失敗を通じて成功する
・一流の人は惜しみなく与える
・一流の人は絶対にあきらめない
価格:1,320円 |
■タイトル: 一流の人に学ぶ 自分の磨き方
■ジャンル:自己研鑽
■要約:一流の人に学ぶ自分磨きの方法が、177個も記載されている。
具体的には、全12章になっており
1章 信念
2章 勇気
3章 努力
4章 情熱
5章 成長
6章 規律
7章 学習
8章 感謝
9章 謙虚
10章 正義
11章 忍耐
12章 寛容
それぞれの章ごとに一流の人の行動が記載されている。
■ひと言:一流の定義は人それぞれだと思うが、この本では、
一流の者は、絶えず自分を磨くために時間を投資して、学び続ける人というスタンスに感じた。
まあその通りであるものの、実際には理想論で一流になるには相当程度精神的な強さが必要と感じた。
何かに悩んだ時や、自分のモチベーションを上げたいときに、気になる章を読むのがよいのではないか。
全部一気に読むのは、逆に何してよいのかわからなくなってしまいそうだ・・
【書評】PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
なぜ、PIXARが製作した映画は「ディズニー映画」ではなく「ピクサー映画」と呼ばれるか知っていますか?
PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 [ ローレンス・レビー ] 価格:2,035円 |
■タイトル: PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
■著者:ローレンス・レビー (著), 井口耕二
■ジャンル:会計・ファイナンス
■要約:著者であるローレンスがPIXARの当時の株主であったスティーブジョブスと共に歩んだ回想録である。
ローレンスがCFOとして就任した当時、PIXARは累積赤字5000万ドルかつ、ディズニーと不利な契約が締結されている状態(お金は出してくれるが、PIXAR事業以外できない状態にあり、ロイヤリティ割合も低い状態)であったが、PIXARには魔法のような才能があった。
ローレンスはこの才能を消さぬため、この状況を打破する道として株式上場場を目指した。
株式上場により、ディズニーなしでPIXARの事業が継続できる資金力を目指したのであった・・
■ひと言:ローレンスがいなかったらひょっとするとPIXARはなくなっていた可能性があった点は驚愕であった。日本のIPOとアメリカのIPOは若干の違いはあるものの、最後は情熱が必要となる点は共通していて面白かった。
スティーブジョブズはPIXARを大きくしたというイメージがあったが、これを読むとジョブズのPIXARでの功績はラッキーな要素があったことも考えられる。
とはいえ、PIXARが今ある事実が幸せだし、PIXARとディズニーの今の関係性がわかってよかった。
【書評】HELLO,DESIGN 日本人とデザイン
デザイン思考を学びませんか?
HELLO,DESIGN 日本人とデザイン (NewsPicks Book) [ 石川俊祐 ] 価格:1,540円 |
■タイトル: HELLO,DESIGN 日本人とデザイン
■著者:石川 俊祐
■ジャンル:自己研鑽
■要約:デザイン思考の考え方と、そのやり方について説明されている。
デザイン思考とは、人々の潜在的なニーズを発見してそれを解決するための方法を考え出す思考法である。
デザイン思考のやり方としてはまずは
「観察」が重要である。これは一人でやるのではなく、複数にやればやるほど多様な視点が生まれるため有用である。
そのあと、「コンセプトづくり」をブレストにより行う。参加者が各々の価値観の下発言することが大事であり、否定はせず、良いアイディアには自分のアイディアの様に進めることを行ってもよい。
コンセプトが決まれば、「プロトタイプの作成」となるが、ここいうプロトタイプとはイメージが伝わるレベルで問題なく、極端の話、ブレストの最中に作れる範囲で構わないとしている。これにより、実現可能性をここで判断することができる。
また、筆者は日本人にはデザイン思考が昔から身についており(観察から課題解決がうまいため)、ポテンシャルは高いと説明している。■ひと言:コンサル業務を行っていると、どうしても自分の力を見せつけたいという思いが強く、あまり相談せずに作業を進めることが多くなってしまっている。
その結果、パートナーから成果物にダメ出しを受けることはよくある光景である。
デザイン思考は、このような考えとは真逆の考えで、価値観が異なる人とアイディアを出し合おうとすることがコンセプトなので、この進め方の方が、真の顧客への価値の提供ができのではないかと思った。結局パートナーのいうことも、正しいとも限らないし。
また、現代では異なる価値観の組み合わせでの発想しかイノベーションは生じないのではないかと思うので、是非多くの方にこの本を読んでもらいたい。デザイン思考がより広まることを願う。
【書評】確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケテイングの力
数字を分析して、勝率をあげませんか?
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 [ 森岡毅 ] 価格:3,520円 |
■タイトル: 確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケテイングの力
■著者:森岡毅
■ジャンル:マーケティング
全書と同様に、具体的なマーケティングの説明が行われるが、異なる点はより数学的なファクトでの説明にこだわっている点である。
具体的には、下記が記載されている。
ビジネス戦略の勝ち負け確率で説明が可能である。確率をあげるためには、市場構造を理解する必要がある。
現実的な戦略を生みだすためには、目的達成のために必要な諸条件を変数として導きだすことで、具体策まで落とし込む必要がある。
数学マーケティングを実行するためには、数字で考える癖の徹底など組織文化そのものを変える必要がある。
■ひと言:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門に続いて森岡さんの本。
この本も同様にファクトを重視しているため、説得力が強かった。改めて成功の理由は、検証の末の確固たる自信があるのだと思った。
後半は、より踏み込んだ具値的な方法が記載されているが、ちょっとなじみがない方には難しいかも・・(私は挫折しました・・)
但し、前半部分だけでも読みごたえ抜群のため、おすすめしたい本であることは疑いようがない。
【書評】無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」
あなたの勝率は何%ですか?
価格:1,760円 |
■タイトル: 無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」
■著者:高橋浩一
■ジャンル:自己研鑽
■要約:営業の成功率を高める戦い方を論的に整理している。
本書では、営業が失敗するのは、顧客と営業の間にずれが生じることが要因と主張。
ずれを気付く手段として
・質問力
・価値訴求力
・提案ロジック力
・提案行動力
の4つを提言している。
その中でも重要なものは、すべての土台を作る質問力であり、具体的に3つの質問として
・聞く
・聴く
・訊く
の3つの角度から質問テクニックを解説している。
■ひと言:基本的に営業は行っていないものの、成功する営業とは何だろうという疑問のも本書を読んだ。
結果的に、マーケにしろ営業にしろ、監査にしろ、「現状をしっかり把握→どう問題を解決するか」という思考法には変わりがないことが分かった点は新たな気付きとしてよかった。
職業柄、質問をすることが多いため、質問力を高めるという点において、仕事に生かせる知識を得れたと感じた。
そのため、営業以外の方にとっても質問力を高めたい方にもお勧めしたい一冊である。
【書評】新しい経営学
あなたは、経営戦略って何?に答えられますか?
価格:2,200円 |
■タイトル: 新しい経営学
■著者:三谷 宏治
■ジャンル:経営戦略
■要約:経営学の論点を、ビジネスのステータに応じて切り分けて説明している。
経営学には大きく
「経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、組織論、オペレーション」の6分野があり、
ビジネスのステータスに応じた経営学の使い分けを説明している。
例えば、誰に対して価値を提供するというターゲティングの際には、経営戦略・マーケティングの知識が必要となり、価値を現状の組織で最適に提供するためには、ケイパビリティの論点となり、組織論やオペレーションの考え方が必要となる。
■ひと言:経営学の本をたくさん読んできたが、この本が一番、体系的でわかりやすいと感じた。
経営学というと、組織論やオペレーションの目が行きがちだが、大前提としてターゲティングがずれてたら何もかもうまくいかないわけなので、より前方のターゲティングやマーケの論点から経営学が始まるという構成にはすごく納得感があった。
この本は、誰かに経営学を教えてあげたい人や、
そもそも経営学って何という方におすすめ。
経家学の本を多く読んだことがある方も、結局経営学っ何かを言えない場合も多いので(私もそうでした・・)、そんな方にもおすすめ。
【書評】メモの魔力 The Magic of Memos
メモを取って、世界をかえませんか?
メモの魔力 -The Magic of Memos-【電子書籍】[ 前田裕二 ] 価格:1,463円 |
■タイトル: メモの魔力 The Magic of Memos
■著者:前田 裕二
■ジャンル:自己研鑽
■要約:著者前田氏が、実践しているメモの取り方を記載している。
メモを取る方法としては「ファクトの把握→抽象化→転用」という流れを紹介している。
ファクトの把握は事実の把握であり、思いついた内容を書き留めて、ネタをストックしておく必要がある。
難しいのは抽象化で、知覚した情報を具体化につなげることができる。
抽象化においては、「What」「How」「Why」を用いて、ファクトの背景を深堀りすることができる。
抽象化が終われば、あとは転用であり、これは抽象化した内容を他のビジネス等の発想への展開可能性を考えるものである。
本書では、メモを用いれば、新たなビジネスの可能性を広げるだけではなく、自分の本質とも向き合うことができると主張している。
■ひと言:メモというよりは、ノートでの思考の書きためという感じであった。
筆者の様に思いついたことを書き溜め、発想の転用を繰り返していけば、確かに思考能力・発想力は格段に上がると感じた。
マネしたいものの、根気がなかなかいるなと・・
これができたら、芸能人と付き合えるようになるかな・・
また、ビジネスへの転用だけではなく、自分と向き合うためにもメモの力はあると言っており、自分と向き合うための質問も掲載されているため、自分の本質をしるにはすごくよかったと言える(やりきるのが大変だったので、気になる点だけやることをお勧めする)。
この本は、思考の幅を広げたい方、自己分析を徹底的にやりたい方にお勧めの本と言える。