【書評】PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
なぜ、PIXARが製作した映画は「ディズニー映画」ではなく「ピクサー映画」と呼ばれるか知っていますか?
PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 [ ローレンス・レビー ] 価格:2,035円 |
■タイトル: PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
■著者:ローレンス・レビー (著), 井口耕二
■ジャンル:会計・ファイナンス
■要約:著者であるローレンスがPIXARの当時の株主であったスティーブジョブスと共に歩んだ回想録である。
ローレンスがCFOとして就任した当時、PIXARは累積赤字5000万ドルかつ、ディズニーと不利な契約が締結されている状態(お金は出してくれるが、PIXAR事業以外できない状態にあり、ロイヤリティ割合も低い状態)であったが、PIXARには魔法のような才能があった。
ローレンスはこの才能を消さぬため、この状況を打破する道として株式上場場を目指した。
株式上場により、ディズニーなしでPIXARの事業が継続できる資金力を目指したのであった・・
■ひと言:ローレンスがいなかったらひょっとするとPIXARはなくなっていた可能性があった点は驚愕であった。日本のIPOとアメリカのIPOは若干の違いはあるものの、最後は情熱が必要となる点は共通していて面白かった。
スティーブジョブズはPIXARを大きくしたというイメージがあったが、これを読むとジョブズのPIXARでの功績はラッキーな要素があったことも考えられる。
とはいえ、PIXARが今ある事実が幸せだし、PIXARとディズニーの今の関係性がわかってよかった。