【書評】起業の科学 スタートアップサイエンス
あなたのサービスは、顧客の課題を解決するものですか?
価格:2,530円 |
■タイトル: 起業の科学 スタートアップサイエンス
■著者:田所雅之
■ジャンル:起業
■要約:スタートアップについて成功確率を高めるため過去の失敗例を例示している。
この本では、スタートアップはスモールビジネスとは異なり、いわゆるイノベーションを起こす会社のことと定義している。
失敗する多くのスタートアップは、自分たちで解決できる範囲内のソリューションのみの提示であり、「自分たちが作りたいから作る」の発想が多い。
スタートアップの成功に重要な点は、「本当に課題が存在しているのか」であり、これを解決するためのソリューションの提示が必要になる。
■ひと言:ベンチャー会社を担当しているころに、めちゃくちゃすごいアイディアなのにスケールしていかないというケースがあった。これは本書にもあるように、タイミングが時代とマッチングしていなかったわけである(まだ市場がそのアイディアを求めていなかった)。
このように、特にスタートアップでは、自分のアイディアを疑わない傾向にあるため、スタートアップを始める前のマインドセットの構築という点で是非読んで欲しい。
スタートアップ以外にも新規事業担当者には思考の整理に有用な一冊である。